第2話.火星からきた?

おとこの子があおぞらコーポにひっこしてきてから
なん日かたった。
ある日、カナちゃんがおおあわてでエリちゃんのうちにきた。
「ねえ、エリちゃんきいてよ!
あのひっこしてきた子、わたしがどこからきたの?
ってきいたら なんて言ったと思う?」
「どこだろう?」
「火星よ!火星!」
「へっ?」
エリちゃんもおどろいた。
それから 2人でショウくんをさそいに行った。
カナちゃんがまた同じことをショウくんに言った。
「えー!」
ショウくんもおどろいた。
そこへミナちゃんがやってきた。
カナちゃんがまた同じことを言った。
「うそー!」
ミナちゃんもおどろいた。
それでみんなは 2かいのおとこの子のうちに行って
たしかめることにした。
おとこの子は ひとりでるすばんしていた。
「ねえ、ほんとに火星からきたの?」
ミナちゃんが うたがいぶかそうにきいた。
おとこの子は下をむいていた。
こんどはカナちゃんがきいた。
「ねえ、火星って人は住めないんだよ。」
おとこの子は下をむいたまま。
「ねえ・・・」っとこんどはエリちゃんがなにかを言いかけた。
するとおとこの子はぱっとかおをあげ
「ほんとうだよ。火星からきたんだ。」
とはっきり言った。
みんなはあっけにとられてしまった。

つづく


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