こんなまちがあったらな・・・
あるところにフータというくまの子がおとうさん、おかあさんとくらしていました。 フータは外であそぶのが大好きなのですが、家のまわりは車がしょっちゅう行ききしていて とてもきけんです。 ある日、ばんごはんを食べたあとフータが言いました。 「今日、家のまえであそんでいたら トラックがすごいスピードでやってきたんだよ。 あわててにげようとして、ころびそうになっちゃった。」 おとうさんとおかあさんは かおをくもらせます。 「ほんとうにあぶないわね。 ちかくに広いこうえんがあれば もっとのびのびあそべるのにね。」 とおかあさんが言います。 「まえまえから考えていたんだけどね・・・」とおとうさんが話しはじめます。 「こんなまちがあったらいいなって思っているんだ。」 フータは身をのりだしてききます。 「どんなまち?」 「それはね・・・」 |